大規模なデータの処理に対応するHPC(High Performance Computing)

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HPC(HighPerformanceComputing)は大量のデータを高速に処理できる、高性能計算技術のことです。計算するデータ量が増えると負担が高まり、処理に時間がかかるというのがコンピュータに関する一般的な認識です。HPCはクラスタと呼ばれる複数のコンピュータで構成されていて、処理を分散することでこの問題を回避しています。一見するとスーパーコンピュータに似ているイメージですが、一体型で巨大なスーパーコンピュータとは異なり、HPCは一般的なコンピュータの集合体にイメージが近いです。

HPC(HighPerformanceComputing)が優れているところは拡張性があって、必要に合わせて規模を拡大できることにあります。つまり性能不足で目的に活用できないことも、過剰性能で持て余すといったこともないです。HPCが活用されているのは科学技術計算や天気予報、金融分析に人工知能や機械学習などの分野です。いずれも膨大なデータを扱う分野で、大規模なデータが処理できる高性能なコンピュータを必要とします。

HPCを構成するクラスタは1つ1つの性能は市販のコンピュータに近いですが、高速ネットワークで高速な並列処理を実現しています。この高速にデータをやり取りする技術こそが、HPC(HighPerformanceComputing)の肝だといえます。データを保存するストレージもまた高速かつ大容量で、様々な分野の高度な計算を支えています。

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